ターンを行う (Taking a Turn)
英雄、敵、あるいはその中間の存在を問わず、戦闘中の各クリーチャーは自分のターンに、メインアクション(Main action)、マニューバ(Maneuver)、そして**ムーヴアクション(Move action)**を1回ずつ行うことができる(本章の後半で詳述)。各戦闘員は、自分のマニューバとメインアクションを好きな順序で行うことができ、ムーヴアクションによる移動については、マニューバやメインアクションの前、後ろ、あるいはその間に分割して行うことができる。また、自分のメインアクションをムーヴアクションやマニューバに変更することもできる。つまり、1回のターンで、2回のムーヴアクションと1回のマニューバ、あるいは2回のマニューバと1回のムーヴアクションを行うことも可能だ。
以下の「移動」セクションではムーヴアクションの仕組みを、「マニューバ」および「メインアクション」セクションではキャラクターが行える基本的なマニューバとメインアクションについて解説している。シャンデリアを切り落として敵の上に落とすといった、これらのルールで具体的にカバーされていない行動については、ディレクターがそれがマニューバかメインアクションかを決定する。
トリガーアクションとフリー・トリガーアクション (Triggered Actions and Free Triggered Actions)
英雄は、特定の「トリガー(引き金)」が発生した際に使用できるユニークなトリガーアクションを1つ以上持っているかもしれない。トリガーアクションは1ラウンドに1回、自分のターンまたは他のクリーチャーのターンのいずれでも、アクションのトリガーが発生したときに使用できる。例えば、フューリーの英雄はトリガーアクション「Lines of Force」を使用して対象を強制移動させることができるが、これはまず敵がそのフューリーや近くの他のクリーチャーを強制移動させようとした場合に限られる。
フリー・トリガーアクションはトリガーアクションと同じルールに従うが、1ラウンドに1回のトリガーアクションの制限にはカウントされない。例えば、シャドウの英雄は「Hesitation Is Weakness」アビリティ(フリー・トリガーアクション)を使用して、別の英雄がターンを終了したというトリガーに反応して自分のターンを行うことができる。このアビリティはフリー・トリガーアクションであるため、シャドウは同じラウンドの後半でさらにトリガーアクション「In All This Confusion」を使用することができるのだ。
同じトリガーに対して複数のトリガーアクションが発生した場合、トリガーアクションやフリー・トリガーアクションを行おうとする英雄やその他のプレイヤーが操作するクリーチャーたちは、自分たちの間でどのアクションを先に解決するかを決定する。その後、ディレクターが自分が操作するクリーチャーについて同様の決定を行う。
トリガーアクションの使用を妨げるあらゆる効果は、フリー・トリガーアクションの使用も妨げる。
フリー・マニューバ (Free Maneuvers)
鍵のかかっていない扉を開ける、地面から矢を拾う、隣接する味方にアイテムを渡す、武器を抜くといった「つまらない」行動には、マニューバやメインアクションを必要としない。むしろ、そのような単純な活動は、自分のターンにフリー・マニューバとして行うことができる。フリー・マニューバは通常のマニューバと同じルールに従うが、一般的に好きな数だけフリー・マニューバを行うことができる。
ディレクターの裁量により、状況によっては通常はつまらない活動が、より大きな影響や興奮をもたらすものになることがある。例えば、激しい地震の最中に地面から魔法の矢を拾い上げようとするなら、本来はフリー・マニューバであるはずの行動が、マニューバやメインアクションを必要とするようになるかもしれない。
同様に、活動の性質上、フリー・マニューバにするには複雑すぎる場合もある。例えば、意識を失ったタレントの味方の体を引きずって安全な場所まで運ぶのは、おそらくフリー・マニューバで行えるだろう。しかし、あなたの筋力(Might)が不足しており、さらに「輝く鎧(Shining Armor)」キットを着込んだタクティシャンの味方を抱え上げなければならないなら、ディレクターは彼らの鎧に包まれた巨体を肩に担ぎ上げるために通常のマニューバを使用する必要があると判断するかもしれない。
マニューバの使用を妨げるあらゆる効果は、フリー・マニューバの使用も妨げる。
アクション不要の活動 (No-Action Activities)
フリー・マニューバは、自分のターンに行いたい単純な活動のほとんどをカバーしている。自分のターンでないときは、通常、ディレクターの承認を得ることで、アクションを必要としないさらに単純な活動を行うことができる。例えば、味方に警告を叫ぶ、あるいは別のクリーチャーが拾えるようにアイテムを落とすといった行動はアクションを必要としない。
ディレクターは、自分のターンでないときに試みられる、アクション不要の活動の種類を制限することができる。例えば、味方や敵のターンに「見えない敵がいるぞ!」と警告を叫ぶのはアクション不要でいいだろう。しかし、自分のターンでないときに味方に複雑な戦術的助言を与えるのは、ディレクターから「それは自分のターンにフリー・マニューバとして行ってくれ」と止められるかもしれない。