リテイナー (Retainers)
「リテイナー(Retainer)」は、英雄と共に戦う NPC のフォロワーの一種である。リテイナーは英雄と同様にレベルを上げることができ、英雄の地位や力が向上しても、戦場での貢献度を維持し続けることができる。レベル1のしがないゴブリンのガイドであっても、英雄のパーティと長く冒険を共にすれば、レベル10まで成長する可能性があるのだ!
本書のステータス・ブロックにおけるレベルと役割の横には、「リテイナー(Retainer)」というタイプが付記されているものがある。例えば、ゴブリンのガイドは「レベル1 ハリアー リテイナー」である。人間やタイム・レイダーのような種族のリテイナーもいれば、ミノタウルスのようにより怪物に近いリテイナーもいる。また、本書のルールを使えば、ほぼすべてのモンスターをベースにして新しいリテイナーを作成することも可能だ。
リテイナーは特定の英雄のフォロワーとなる。この英雄はリテイナーの「師匠(Mentor)」と呼ばれ、そのプレイヤーが戦闘中にリテイナーを操作する。一人のプレイヤーが同時に操作できるリテイナーは一体だけである。もし一人の英雄が複数のリテイナーを得た場合、操作している一体以外は、パーティの拠点(ストロングホールド)で働いているか、あるいは戦場の周辺で何らかの役割を果たしており、戦闘の直接的な結果には関与していないものとみなされる。
主役ではなく、助演 (Sidekicks, Not Stars)
リテイナーは有用な味方だが、物語の主役は常に英雄たちだ! リテイナーはあくまで英雄を助け、英雄を引き立てるために存在している。
リテイナーの操作は英雄よりもシンプルに設計されている。アビリティの数や管理すべきリソースも少ない。通常、リテイナーは自分のターンに一回のパワーロールを行い、あとは退くだけだ。だが、リテイナーのターンは短いながらも戦術的に興味深いものになり得る。ダメージを与えるだけでなく、リテイナーのアビリティは師匠に恩恵を与えたり、師匠が面白い行動を取れるように助けたりすることが多いからだ。
リテイナーは師匠のターン中に行動するため、英雄側は特別なアビリティを使わずとも二人のキャラクターを連続して行動させることになり、大きな戦術的有利を得ることができる。
リテイナーの獲得 (Gaining Retainers)
多くの場合、英雄はキャラクターの特徴(タイトルやコンプリケーションなど)としてリテイナーを獲得する。プレイヤーが「名声(Renown)」を得た際、新たなフォロワーとしてリテイナーを選択できることもある。
物語の展開によってリテイナーが加わることもあるだろう。英雄が囚人を救出したり、かつてのライバルと和解したりしたとき、ディレクターであるあなたは、その NPC がリテイナーとしてパーティに加わることを許可してもよい。
リテイナーを仲間にできるかどうかは、常にディレクターの裁量に委ねられている。もしルールで特定のリテイナーが指定されていても、キャンペーンの展開によりふさわしい別のリテイナーに入れ替えても構わない。
戦闘におけるリテイナー (Retainers in Combat)
戦闘でリテイナーを使用する際は、以下の特別なルールを適用する。
- もう一人の英雄: エンカウント構築(「ステップ・バイ・ステップのエンカウント構築」を参照)において、リテイナーは現在のレベルの英雄が一人追加されたものとしてカウントする。
- 師匠のターンの一部: リテイナーは師匠のターンの一部として自分のターンを行う。ターン終了時に終わる効果などの判定において、師匠のターンの開始と終了は、そのままリテイナーのターンの開始と終了となる。
- 英雄が動けない場合: 英雄が気絶などで動けない場合でも、プレイヤーはその英雄のリテイナーを操作し続けることができる。
- リテイナーのアクション・エコノミー: 自身のターンに、リテイナーは英雄と同様に「移動アクション、マニューバ、主アクション」をそれぞれ一回ずつ行うことができる。
- リカバリー: リテイナーは6回のリカバリー(回復力)を持っている。
- 死亡: 英雄と同様に、リテイナーもスタミナ0で「瀕死(Dying)」となり、スタミナの負の半分に達すると死亡する。
- サージ (Surges): リテイナーがサージ(高揚)を得た場合、そのサージは師匠が獲得し、師匠とリテイナーでサージを共有する。リテイナーは英雄と同じようにサージを消費できるが、サージ消費による追加ダメージは、師匠の最も高い特性値に等しい。
- シグネチャー・アビリティと特性: リテイナーは独自のシグネチャー・アビリティを持っているが、パワーロールのボーナスやダメージは、師匠の現在のレベルや特性に基づいて算出されることがある。詳細は各リテイナーのステータス・ブロックを参照。