エンカウントの運用 (Running Encounters)
エンカウントを構築したら、次はいよいよ実行だ! 以下のヒントを心に留めておくことで、エンカウントをより楽しく、ダイナミックなものにできる。
ステータス・ブロックをそのまま使う (Use Stat Blocks as Written)
『Draw Steel』のモンスターのステータス・ブロックは、そのままで効果的に機能するように設計されている。基本的には、記載されている主アクションやマニューバを使用するだけで、そのクリーチャーに期待される役割を十分に果たすことができるだろう。
デフォルト・マニューバを忘れない (Remember Default Maneuvers)
ミニオン以外のクリーチャーは、自分のターンに「主アクション + マニューバ」を行うことができる(ミニオンはどちらか一方)。もしステータス・ブロックに固有のマニューバが記載されていなくても、英雄たちと同じように「掴み(Grab)」、「隠れ(Hide)」、あるいは「ノックバック(Knockback)」といった汎用マニューバをいつでも使用できることを忘れないでほしい。
クリーチャーを動かし続ける (Keep Creatures Moving)
ダイナミックな戦闘を望むなら、モンスターを積極的に動かそう。英雄たちはモンスターの動きに合わせて自分たちも移動するはずだ。クリーチャーを移動させて挟撃(フランキング)を狙ったり、英雄のアビリティの射程外に逃れたり、防御の薄い標的に狙いを定めたりしよう。
ダメージを分散させる (Spread the Damage Around)
多くのクリーチャーが登場するエンカウントでは、一人の英雄に攻撃を集中させたくなるかもしれない。それは戦術的には正しいかもしれないが、プレイヤーにとって常に楽しいとは限らない。多くの英雄はダメージを受けた時に発動できるトリガーアクションを持っているため、ダメージを分散させることで、より多くの英雄に自分のターン外で見せ場を作るチャンスを与えることができる。
スタミナは自由に変更してよい (Modify Stamina As You See Fit)
「この敵にはもう一ラウンドだけ生きていてほしい」と思うなら、少しだけスタミナを足してもいい。「戦闘が長引きすぎている」と感じるなら、ディレクターが操作するすべてのクリーチャーの残りスタミナを1にしてもいい。モンスターのステータス・ブロックの数値の中で、スタミナはエンカウントのニーズに合わせて最も自由に変更できる項目である。
増援を有効活用する (Utilize Reinforcements)
戦闘中に大量のクリーチャーを一度に管理するのは大変だ。だが、クリーチャーを「波(ウェーブ)」のように逐次投入することで、一度に操作するデータ量を抑えつつ、多種多様なモンスターを登場させることができる。また、最初は簡単だと思われた戦闘が、増援の登場によって一気に窮地に陥るといったドラマチックな展開も演出できる。
フェアでなくても、ナイスにプレイする (Play Nice—Even If You Don't Play Fair)
飛行するモンスターを常に英雄の届かない場所に留めたり、戦闘開始直後に最強のヴィラン・アクションを叩き込んだり、毎ラウンド空から岩を降らせたりするのは誘惑的だ。しかし、英雄側にできることが少なくなればなるほど、プレイヤーはゲームへの没入感を失っていく。戦闘をエキサイティングにし、プレイヤーに試練を与えるためのあらゆるトリックを駆使しつつも、それらの試練が常に克服可能であることを確認してほしい。
結末を選ぶ (Choose Your Ending)
戦闘は、英雄たちがナラティブな描写を楽しむ「ドラマチック・フィニッシュ」で終わらせることも、あるいは特定のイベントの発生によって終わらせることもできる。詳細は『Draw Steel: Heroes』の第10章を参照。
撤退を許可する (Allow Heroes to Flee)
もし英雄たちが勝てない戦いだと判断して戦場を離脱しようとするなら、モンタージュ・テストを行わせて脱出させたり、単純に「命からがら逃げ出した」と描写してもいい。敗北の後に、プレイヤーが最も楽しめると思う方法で対処しよう。
選択ルール:玉砕スタミナ (Optional Rule: Last-Stand Stamina)
戦闘を早めに終わらせるよりも、最後までダイスを振って戦い抜くことを好むプレイヤーのために。英雄の勝利が確定的になったとき、敵軍は恐怖と絶望、そしてパニックに支配される。この士気が崩壊した状態では、各敵のスタミナは「1」になり、各ミニオン分隊のスタミナ・プールは「残り人数」と同じになる。英雄たちは残った敵を手際よく片付け、ダイスロールによって敵を完全に壊滅させる満足感を得ることができるだろう。