テストの例
このシナリオでは、3人の冒険者がスター・チェンバー(星の評議会場)として知られる城を取り囲む高さ40フィートの壁を登ろうとしている。目的は、敵であるレディ・モーガントについての情報を密かに得ることだ。
ディレクター(マット): 「レディ・モーガントが率いる邪悪な騎士たちの拠点であるスター・チェンバーを囲む巨大な壁が君たちの前に立ちはだかっている。唯一の鉄の門は固く閉ざされ施錠されており、外には武装した衛兵の小隊がいるぞ」
ジェームズ(影のクラス、コーボ): 「門の反対側の壁に回って、そこで登攀を始めよう」
グレース(導師のクラス、ヴァル): 「賛成」
ディレクター: 「OK。壁の頂上まで登るには筋力テストが必要だ」
ディレクターは、スター・チェンバーの壁は侵入者を防ぐために滑らかで登りにくく設計されていることを知っている。テストの難易度は「ハード」だが、今はその情報を秘密にしておく。
アリッサ(戦術家のクラス、ヨルン): 「私に先に行かせて。筋力には自信があるし、上に着いたらみんなにロープを投げ下ろしてあげられる。それに私は『登攀』スキルを持ってるわ」
ディレクター: 「もちろんだ。OK、ロールしてくれ」
アリッサは2d10を振り、13を出した。これに彼女の筋力2と、適用されるスキルのボーナス+2を加え、合計は17になった。
アリッサ: 「17よ! ティア3、決まったわね!」
ディレクターはテスト難易度結果表を確認し、ハード・テストにおいて17以上(ティア3)の結果が「成功」であることを確かめる。
ディレクター: 「よし、君は壁の上に到着した。遠くの壁の反対側を巡回している数人の衛兵に気づいたが、彼らは今は街の方を眺めているよ」
アリッサ: 「よし! ロープを投げ下ろすわ。ヴァル、次はあなたよ」
グレース: 「筋力テストね。これに『耐久』スキルを使わせてもらえるかな? 壁を登るのはすごい肉体的疲労だと思うから」
ディレクター: 「登るのに何時間もかかるわけじゃないから、ここでは『耐久』は適用されないと思う。でも、ロープがあるからこのテストは『イージー』になるよ」
グレース: 「なるほど。OK、ダイスよ頼むわ。いくわよ」
ロープがあるため、ディレクターはこの2回目の登攀の試みをイージー・テストと判断する。グレースは2d10を振り、11を出した。彼女の筋力2を加えて合計は13だ。
グレース: 「13! ヴァルにとってティア2の結果ね」
ディレクターは再び表を確認し、イージー・テストにおいてティア2が「成功」であることを確認する。
ディレクター: 「いいニュースだ! 君もヨルンと一緒に壁の頂上にたどり着いたよ」
ジェームズ: 「ああ、クソッ。僕の筋力は-1だし、使えるスキルもない。ロープを『脅迫』して、僕を吊り上げさせることはできないかな?」
ディレクター: 「甘いな」
アリッサ: 「コーボがロープにしがみついて、私が彼を引き上げるっていうのはどう? 彼はつかまってるだけでいいわ」
ディレクター: 「いいよ。コーボがその気なら筋力テストだ」
ジェームズ: 「虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。やろう。ただ、慎重にね。大きな音を立てたら衛兵を呼んじまう」
アリッサ: 「任せて、私はプロよ。このポルダーを地面から引き上げるんだから、『重量挙げ』スキルは使えるかしら?」
ディレクター: 「ああ、使えるよ。ロールしてくれ。難易度は『ミディアム』だ」
小柄なポルダーを持ち上げようと、アリッサは2d10を振った――しかし出目は2! 彼女の筋力と「重量挙げ」スキルのボーナス+2を合わせても、合計はわずか6だった。
アリッサ: 「6! うわ、ティア1だわ」
ディレクター: 「失敗だ。だが代償はない。君は、大きな音を立てずにはコーボを引き上げることができないと悟るよ」
ここでディレクターはこの失敗をより面白くするため、プレイヤーに結果の選択肢を提示することにした。
ディレクター: 「だが、選択肢をあげよう。コーボを地上に残すか、あるいは大きな音を立ててしまうという代償を覚悟の上で彼を引き上げるかだ」
グレース: 「ああ、ポルダーを引き上げて!」
アリッサ: 「ええ。どのみちいつかは衛兵と顔を合わせることになるんだし」
ジェームズ: 「置いていかないでくれて助かるよ!」
ディレクター: 「ヨルンがコーボを地面からひったくるようにして壁の上に引き上げたその時、一人の衛兵がサーチライト(ブルズアイ・ランタン)の光を君たちに向けた。『そこを動くな、誰だ!』」